「揚げ物って家でやると油がはねそうで怖い…」「後片付けが大変そう…」と、揚げ物を敬遠している方は少なくないだろう。しかし、適切な天ぷら鍋を選べば油はねも抑えられ、初心者でもカラッとおいしい揚げ物が作れる。
この記事では、天ぷら鍋の選び方やおすすめのタイプ、揚げ物をおいしく仕上げるコツまで解説していく。揚げ物のハードルをぐっと下げて、家庭で天ぷらや唐揚げを楽しんでみよう。

天ぷら鍋の種類と特徴
丸型(スタンダードタイプ)
もっとも一般的な形状で、深さがあるため油はねしにくいのが特徴だ。直径20〜24cm程度が家庭用として使いやすく、2〜3人分の揚げ物を一度に調理できる。丸型は油の対流が均一になるため、ムラなく揚がりやすいメリットがある。
角型タイプ
角型の天ぷら鍋は、少ない油で十分な深さを確保できるのが利点だ。幅が狭い分、少量の油でも食材がしっかり浸かるため、油の使用量を節約できる。付属のバットがオーブン皿として使えるモデルもあり、多用途に活躍する。
オイルポット兼用タイプ
揚げ物が終わったらそのままオイルポットとして使えるタイプだ。調理後に油を移し替える手間がなく、注ぎやすい注ぎ口と持ちやすいハンドルが付いているモデルが多い。揚げ物のハードルを下げてくれる便利な一品だ。
ホーロー製天ぷら鍋
琺瑯(ホーロー)の表面は滑らかなガラス質で、熱効率に優れているため食材がカラッと揚がりやすい。見た目もおしゃれで、そのままテーブルに出しても様になるデザインが多い。
天ぷら鍋選びの基本は「深さ」と「サイズ」。深さがあるほど油はねしにくく、サイズは家族の人数に合わせて選ぼう。温度計付きなら初心者でも温度管理がしやすい。
天ぷら鍋の選び方
素材で選ぶ
天ぷら鍋の素材は主に鉄、ステンレス、ホーロー、銅の4種類がある。
- 鉄製:熱伝導率が高く、素早く温まる。プロも愛用する定番素材
- ステンレス製:錆びにくく手入れが簡単。保温性も高い
- ホーロー製:見た目がおしゃれで、汚れが落ちやすい
- 銅製:熱伝導率がもっとも高いが、価格も高い。本格派向け
初心者には錆びにくく手入れしやすいステンレス製やホーロー製がおすすめだ。
温度計付きを選ぶと安心
揚げ物の仕上がりは油の温度に大きく左右される。温度計が付属しているモデルなら、最適な温度を目で確認しながら調理できるため、失敗が少ない。天ぷらは170〜180度、唐揚げは170〜190度が目安だ。
IH対応かどうか
自宅のコンロがIHの場合は、IH対応の天ぷら鍋を選ぶ必要がある。鉄製やステンレス製はIH対応のものが多いが、ホーロー製やアルミ製は対応していない場合もあるため、購入前に確認しておこう。

揚げ物をカラッと仕上げるコツ
油の温度管理が命
揚げ物を成功させるもっとも大切なポイントは温度管理だ。油の温度が低すぎるとベチャッとなり、高すぎると焦げる。温度計がない場合は、衣を少量落としてみて、中ほどまで沈んですぐ浮いてくれば170〜180度の適温だ。
食材の水分をしっかり取る
食材に水分が残っていると、油に入れた瞬間にバチバチとはねて危険だ。キッチンペーパーで表面の水気をしっかり拭き取ってから衣をつけよう。特に野菜は水分が多いため、念入りに水切りすることが大切だ。
一度にたくさん入れすぎない
食材を一度にたくさん入れると、油の温度が急激に下がってしまう。鍋の表面積の半分程度を目安に、少量ずつ揚げるのがカラッと仕上げるコツだ。
二度揚げのテクニック
唐揚げやとんかつなどは、二度揚げするとさらにカラッと仕上がる。一度目は160〜170度で中まで火を通し、いったん取り出して3〜4分休ませる。その後、180〜190度の高温で30秒〜1分ほど二度揚げすると、表面がサクサクになる。
揚がったら油切りをしっかり
揚げたての食材はバットの上の網やキッチンペーパーの上に立てて置き、余分な油をしっかり切る。重ねて置くと蒸気がこもってベタつきの原因になるため、なるべく重ならないように並べよう。
揚げ物の三大ポイントは「温度管理」「水切り」「入れすぎない」。この3つを守るだけで、仕上がりが劇的に変わる。
初心者におすすめの揚げ物レシピ
基本の唐揚げ
鶏もも肉を一口大に切り、醤油・酒・にんにく・しょうがで下味をつける。片栗粉をまぶして170度の油で5〜6分揚げれば完成。二度揚げすればさらにカリッと仕上がる。
天ぷら
天ぷらの衣は混ぜすぎないのがポイント。薄力粉と冷水を軽く混ぜ、粉っぽさが残る程度でOK。エビやなす、さつまいも、しそなど、好みの食材を衣につけて180度の油でサッと揚げよう。
フライドポテト
じゃがいもを細切りにし、水にさらしてから水気をしっかり拭き取る。160度で5〜6分揚げてから取り出し、油を190度に上げて1〜2分二度揚げすると、外はカリッ中はホクホクに仕上がる。
コロッケ
じゃがいもを茹でてつぶし、炒めたひき肉と玉ねぎを混ぜて形を作る。小麦粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけて、170〜180度の油で3〜4分揚げれば完成だ。

揚げ油の後処理と保存
使用済み油の保存方法
揚げ油は1回で捨てる必要はなく、適切に保存すれば3〜4回は使い回せる。使用後は油が冷めてから網やこし器で揚げカスを取り除き、密閉できるオイルポットに移して冷暗所で保管しよう。
油の替え時の見極め方
油が劣化すると、色が濃くなったり、泡立ちが消えにくくなったり、嫌な臭いがしたりする。こうした変化が見られたら新しい油に交換するタイミングだ。
使い終わった油の捨て方
使い終わった油は、市販の凝固剤で固めるか、新聞紙や古布に吸わせて可燃ごみとして捨てるのが一般的だ。そのまま排水口に流すのは詰まりの原因になるので避けよう。自治体によっては廃食用油の回収を行っているところもあるため、確認してみるとよい。
揚げ油を加熱したまま放置するのは火災の原因になる。その場を離れるときは火を止めること。温度が上がりすぎた場合は、食材を入れて温度を下げるか、火を弱めて対応しよう。
天ぷら鍋に関するよくある質問
Q. 普通の鍋で揚げ物をしてもいい?
A. 深さのある鍋であれば代用できるが、専用の天ぷら鍋の方が油はねガードや温度計がついていて安全だ。頻繁に揚げ物をするなら、専用の鍋を用意した方が快適に調理できる。
Q. 揚げ物に必要な油の量は?
A. 食材が半分〜2/3程度浸かる量が目安。天ぷら鍋なら底から3〜4cm程度の深さになるよう注げばよい。角型の鍋なら、丸型に比べて少ない油量で済む。
Q. 揚げ物のにおい対策は?
A. 換気扇を回しながら調理するのが基本。揚げ物後は、コンロ周りや壁を重曹水で拭くと油汚れやにおいが取れやすい。窓を開けて空気を入れ替えるのも効果的だ。
Q. 揚げ物用の油は何がいい?
A. サラダ油やキャノーラ油が一般的でクセがなく使いやすい。天ぷらにはごま油を混ぜると風味が増す。こめ油は酸化しにくくさっぱりと仕上がるため、健康志向の方にも人気がある。
まとめ
天ぷら鍋は、家庭で揚げ物を安全においしく楽しむための強い味方だ。温度計付きのモデルを選べば、初心者でも適温を保ちながらカラッとした揚げ物が作れる。
油の温度管理と水切り、入れすぎないことを意識するだけで揚げ物の仕上がりは格段に良くなる。ぜひ天ぷら鍋を手に入れて、家庭でおいしい揚げ物に挑戦してみよう。
天ぷら鍋の詳しい比較は、マイベスト 揚げ物鍋おすすめや、ヤマダ電機 揚げ物鍋おすすめもぜひ参考にしてほしい。


