自家製ヨーグルトが手軽に作れるヨーグルトメーカーは、健康志向の方を中心に人気が高まっている家電だ。市販のヨーグルトを種菌にして牛乳パックをセットするだけで、自分だけのフレッシュなヨーグルトが完成する。しかも、ヨーグルト以外にも甘酒・塩麹・納豆・チーズなど、さまざまな発酵食品が作れるモデルもある。
この記事では、ヨーグルトメーカーの選び方のポイント、人気モデルの比較、そして初心者でも失敗しにくいおすすめレシピを紹介する。

ヨーグルトメーカーの選び方のポイント
タイプを選ぶ
- 牛乳パックタイプ:市販の1L牛乳パックをそのまま本体にセットして使う。容器の洗い物が出ないので手軽
- 専用容器タイプ:付属の専用容器に材料を入れて使う。容量が大きいモデルもあり、大量に作れる
手軽さを重視するなら牛乳パックタイプがおすすめだ。1L紙パックをそのままセットするだけなので、余計な洗い物がほとんど出ない。
温度設定の範囲
温度設定の幅が広いモデルほど、作れる発酵食品の種類が増える。
- 25〜45℃:プレーンヨーグルト、カスピ海ヨーグルト、豆乳ヨーグルトなどに対応
- 25〜65℃:上記に加えて、甘酒、塩麹、納豆、チーズ、天然酵母なども作れる
タイマー機能
ヨーグルトの発酵時間は通常6〜12時間程度。タイマー機能があれば、設定した時間になると自動で加熱を停止してくれるので、発酵しすぎる心配がない。就寝前にセットして朝には完成、という使い方ができて便利だ。
付属品をチェック
レシピブック、牛乳パックカバー、ロングスプーン、小分け容器などが付属するモデルもある。特にロングスプーンは牛乳パックの底までかき混ぜられるので、あると重宝する。

人気のヨーグルトメーカーを比較
アイリスオーヤマ IYM-016
アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーはコスパの良さで圧倒的な人気を誇る。IYM-016は25〜65℃まで1℃刻みで温度設定が可能で、プレーンヨーグルトはもちろん、甘酒・塩麹・納豆・チーズ・天然酵母まで幅広い発酵食品に対応する。33種類のレシピブック付きで、初心者でもすぐに始められるのが魅力だ。1L牛乳パックにも対応している。
ビタントニオ VYG-60
ビタントニオのヨーグルトメーカーは、高さのある容器にも対応できる設計が特徴だ。牛乳パックのほか、背の高い専用容器も使えるので、甘酒や塩麹作りにも便利。温度は25〜70℃まで設定可能で、発酵食品のバリエーションを広げたい方に向いている。
タニカ ヨーグルティアS
タニカは日本で初めてヨーグルトメーカーを製造したメーカーで、品質と信頼性が高い。「ヨーグルティアS」は25〜70℃まで対応し、専用容器は1200mlの大容量。温度精度が高く、安定した発酵ができると上級者にも評価されている。価格はやや高めだが、長く使いたい方におすすめだ。
コイズミ KYG-0800
コイズミはコンパクトなサイズ感が特徴で、800ml容量のモデルは一人暮らしにぴったりだ。1000ml牛乳パックにも対応しており、操作もシンプル。キッチンスペースが限られている方にもおすすめできる。
温度精度にこだわって長く使いたいなら、上で触れたタニカのヨーグルティアSも候補に入れておきたい。
ヨーグルトメーカーで作れるおすすめレシピ
プレーンヨーグルト(基本)
- 1L牛乳パックを常温に戻す(冷蔵庫から出して30分〜1時間放置)
- 市販のプレーンヨーグルトを大さじ3〜4杯入れてよくかき混ぜる
- 牛乳パックのまま本体にセットし、40℃・8時間にタイマーを設定する
- 完成後は冷蔵庫で冷やしてから食べる
種菌として使うヨーグルトは、できたてのヨーグルトの一部を次回用に取り分けておけば、繰り返し作ることもできる。
甘酒
- 米麹200gとお湯300ml(60℃程度)を専用容器に入れてよく混ぜる
- 60℃・8時間に設定してスタート
- 完成後は冷蔵庫で保存し、1週間を目安に飲みきる
甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、ビタミンB群やアミノ酸が豊富に含まれている。ヨーグルトメーカーなら温度管理の手間なく手軽に作れる。
甘酒も塩麹も材料は米麹だ。乾燥タイプなら常温で置いておけるので、まとめて買っておくと思い立ったときに仕込める。
カスピ海ヨーグルト
- 牛乳1Lにカスピ海ヨーグルトの種菌を大さじ3杯入れて混ぜる
- 27℃・24時間に設定する(通常のヨーグルトより低温で長時間)
- トロッとした独特の食感のヨーグルトが完成

塩麹
- 米麹200g、塩60g、水300mlを専用容器に入れて混ぜる
- 60℃・6時間に設定してスタート
- 完成後は冷蔵庫で保存する
塩麹は肉や魚を漬けると旨みが増して柔らかくなる万能調味料だ。通常は常温で1週間以上かかる塩麹作りも、ヨーグルトメーカーなら6時間で完成する。
ヨーグルトメーカーのよくある質問(Q&A)
Q. ヨーグルトメーカーのコスパはいいの?
1L牛乳(約200円前後)と種菌用ヨーグルト少量で、約1Lのヨーグルトが作れる。市販のヨーグルト400gが150〜200円程度なので、自家製のほうがかなりお得だ。頻繁にヨーグルトを食べる方なら、本体代は数か月で元が取れる計算になる。
Q. 失敗する原因は?
失敗の主な原因は、容器やスプーンの雑菌混入と温度管理のミスだ。容器とスプーンは使う前に熱湯消毒しておくこと。また、牛乳が冷たいまま発酵を始めると、温度が上がるまでに時間がかかり、うまく固まらないことがある。牛乳は常温に戻してから使うのがコツだ。
Q. どんな牛乳でも使えるの?
「成分無調整牛乳」が最も適している。低脂肪牛乳や加工乳でも作れるが、固まりが弱くなったり、食感が変わったりすることがある。「乳飲料」と表記されているものでは固まらない場合が多いので注意しよう。
Q. 自家製ヨーグルトの賞味期限は?
自家製ヨーグルトの保存期間は冷蔵で3〜5日程度が目安だ。市販品のような殺菌処理がされていないため、早めに食べきるのが安全だ。
ヨーグルトメーカーで楽しむ応用レシピ
味噌
- 茹でた大豆を潰し、塩と米麹を混ぜ合わせる
- 専用容器に詰めて、60度で24〜48時間に設定する
- 完成後は冷蔵庫で保存する
通常の味噌作りは数か月かかるが、ヨーグルトメーカーの保温機能を使えば1〜2日で即席味噌が完成する。本格的な長期熟成味噌とは風味が異なるが、手軽に味噌作りを体験できる。
味噌作りで意外と手に入りにくいのが乾燥大豆だ。ネットなら国産の大袋も選べるので、仕込み量に合わせて用意しておこう。
クリームチーズ
- 牛乳500mlと生クリーム200mlを専用容器に入れる
- レモン汁大さじ2杯を加えて軽く混ぜる
- 35度・12時間に設定する
- ザルにキッチンペーパーを敷き、完成した固形物を濾して水分を切る
自家製クリームチーズはフレッシュで優しい味わいだ。クラッカーに乗せたり、ベーグルに塗ったりして楽しもう。

ヨーグルトメーカーのお手入れと保管
ヨーグルトメーカーのお手入れは非常にシンプルだ。本体は水で丸洗いできないので、濡れた布で外側を拭くだけでOK。専用容器やスプーンは使用前に熱湯消毒をするのが基本で、これが雑菌混入を防ぐポイントだ。
消毒を怠ると雑菌が繁殖してヨーグルトが固まらなかったり、異臭がしたりする原因になるので、面倒でも毎回行おう。電子レンジ対応の容器なら、水を少し入れてレンジで2分加熱するだけで消毒できて手軽だ。
Q. ヨーグルトメーカーの電気代は高い?
消費電力は25〜40W程度のモデルが多く、8時間の発酵でも電気代は約6〜10円程度だ。毎日使っても月300円以下なので、電気代はほとんど気にならない水準と言える。
Q. ヨーグルトメーカーで豆乳ヨーグルトは作れる?
作れる。成分無調整の豆乳に種菌を入れて、通常のヨーグルトと同じ要領で発酵させるだけだ。豆乳ヨーグルトは乳製品にアレルギーがある方や、植物性食品を取り入れたい方に人気がある。ただし、牛乳ヨーグルトと比べるとやや固まりにくいことがあるので、種菌を少し多めに入れるのがコツだ。調整豆乳は添加物の影響でうまく固まらないことがあるので、無調整タイプを使おう。
Q. R-1やLG21などの機能性ヨーグルトも種菌にできる?
種菌として使うことは可能で、実際に使っている方も多い。ただし、メーカー公式の見解としては、家庭での培養では工場と同じ品質や菌数を保証できないとされている。あくまで「同じ味に近いヨーグルトが作れる」という感覚で楽しむのが良いだろう。
Q. ヨーグルトメーカーで納豆は作れる?
作れる。茹でた大豆に市販の納豆を少量混ぜて種菌にし、45度で24時間発酵させると自家製納豆が完成する。市販の納豆より粘りが強く、風味が良いと感じる方も多い。ただし、納豆菌はとても強力で、ヨーグルトの種菌を侵食してしまうことがある。納豆を作った後は容器をしっかり消毒してからヨーグルト作りに使おう。
まとめ
ヨーグルトメーカーは、牛乳パックをセットするだけで自家製ヨーグルトが手軽に作れる便利な家電だ。温度設定の幅が広いモデルを選べば、甘酒・塩麹・チーズ・納豆など発酵食品のバリエーションも広がる。
コスパ重視ならアイリスオーヤマ、品質重視ならタニカ ヨーグルティアSが有力候補だ。毎日ヨーグルトを食べる方なら本体代もすぐに元が取れるので、ぜひ導入を検討してみてほしい。

参考リンク:

