「揚げ物は好きだけど、油の処理が面倒」「カロリーが気になるけどフライドポテトが食べたい」……そんな悩みを解決してくれるのがノンフライヤー(エアフライヤー)だ。高速で循環する熱風で食材を加熱し、油を使わずにサクサクの揚げ物風料理が作れる調理家電として人気が高まっている。
この記事では、ノンフライヤーの仕組みや効果、選び方のポイント、人気メーカーの比較をまとめて解説する。購入を検討している方はぜひ参考にしてほしい。

ノンフライヤーとは?仕組みと効果
仕組み
ノンフライヤーはコンベクション(対流)の原理を利用した家電だ。庫内のヒーターで発生させた200℃前後の高温熱風を、ファンで高速循環させて食材を加熱する。食材自体に含まれる油分が表面に溶け出し、それが「揚げた」ような仕上がりを生み出す。
ノンフライ調理の効果
- 脂質を大幅にカット:油で揚げる場合と比べて、脂質を最大80%程度カットできるとされている(食材や調理方法によって異なる)
- 油の処理が不要:使用済み油の廃棄や油はね掃除の手間がゼロに
- 火災リスクが低い:油を加熱しないので、油鍋の引火事故のリスクがない
- ニオイが少ない:油で揚げるよりも部屋にニオイが広がりにくい
ノンフライヤーの選び方
容量
- 1〜2L:一人暮らし〜二人暮らし向け。おやつやおつまみ程度に
- 3〜4L:2〜3人家族向け。メインのおかずも作れる
- 5L以上:4人以上の家族向け。まとめて調理したい方に
バスケットの形状
引き出し式のバスケットは食材の出し入れがしやすく、途中で食材をひっくり返すのも簡単だ。上蓋開閉式のタイプもあるが、引き出し式のほうが使い勝手が良いと感じる方が多い。
温度調節と調理モード
温度調節の幅が広いモデルほど調理の自由度が高い。80〜200℃まで調節できるモデルなら、揚げ物だけでなく焼き・温め直し・ドライフルーツ作りまで対応可能だ。プリセットメニュー(自動調理モード)が充実しているモデルなら、食材を入れてボタンを押すだけで調理できる。
お手入れのしやすさ
バスケットや内側のパーツが食洗機に対応しているモデルは、後片付けがとてもラクだ。フッ素加工やセラミックコーティングが施されたモデルは、汚れがこびりつきにくく手洗いでもすぐに落ちる。

人気メーカー・モデルの特徴
COSORI(コソリ)
COSORIはAmazonでの売り上げが好調なノンフライヤーブランドだ。3.5L〜5.5Lまで容量のバリエーションが豊富で、プリセットメニューも充実している。デザインもスタイリッシュで、キッチンに置いても見た目が良い。価格と性能のバランスが良く、初めてのノンフライヤーとしても選びやすい。
エペイオス(Epeios)
エペイオスは記事執筆時点で注目度が上がっているブランドだ。ガラスボウル式のモデルは中身が見えるので、調理の進み具合を確認しやすいのが特徴。1分で200℃まで到達する高速加熱や、ベイク・温め直し・高温調理・ノンフライの4つの調理モードを搭載している。
フィリップス
フィリップスはノンフライヤーの元祖ともいえるブランドで、特許取得済みの高速空気循環技術を搭載している。ノンスティック加工で焦げにくく、グリル・焼き・ローストにも対応。大きめの容量モデルもあり、家族向けとしても選ばれている。
BRUNO(ブルーノ)
BRUNOはおしゃれなデザインが魅力の家電ブランドだ。コンパクトなサイズ感で、一人暮らしのキッチンにも馴染みやすい。デザイン性を重視しつつ、基本的なノンフライ調理はしっかりこなせるスペックを備えている。
ノンフライヤーで作れる料理の例
- 唐揚げ:下味を付けた鶏肉に片栗粉をまぶして入れるだけ。油なしでもカリッとジューシーに仕上がる
- フライドポテト:冷凍ポテトをそのまま入れて加熱するだけ。少量の油をスプレーすると、より本格的な食感になる
- 焼き鳥:串に刺さなくても、ひと口サイズの鶏肉をバスケットに入れるだけでOK
- 揚げない春巻き:春巻きの皮にオイルを薄く塗って加熱すると、パリッと仕上がる
- 焼き魚:魚をバスケットに並べて加熱するだけ。余分な脂が下に落ちてヘルシーに
- 焼き芋:さつまいもを丸ごと入れて低温でじっくり加熱。ねっとりした焼き芋が完成

ノンフライヤーのよくある質問(Q&A)
Q. ノンフライヤーと普通の揚げ物、味の違いは?
正直に言えば、油で揚げたものと全く同じ味にはならない。油のコクやジューシーさは油で揚げたほうが上だ。ただ、少量の油をスプレーしてから調理すると、かなり近い仕上がりになる。「油を使わない手軽さ」「後片付けのラクさ」「カロリーカット」のメリットを考えれば、十分満足できるという声が多い。
Q. ノンフライヤーはうるさい?
ファンが回転するのでそれなりの動作音はある。ドライヤーよりは静かだが、電子レンジよりは音が大きいというイメージだ。深夜の使用は少し気になるかもしれない。
Q. 電気代はどれくらい?
消費電力は1000〜1400W程度のモデルが多い。20分の調理で約10〜15円程度(電力料金31円/kWhで計算)だ。油を買わなくて済むぶん、トータルのコストは下がることも多い。
Q. 場所を取りそうだけど、どのくらいのサイズ?
3〜4Lクラスのモデルで、炊飯器1台分くらいのスペースがあれば設置可能だ。コンパクトモデルなら、さらに場所を取らない。上方に蒸気が出るので、上部にも少しスペースが必要になる。
ノンフライヤーのお手入れ方法
ノンフライヤーを清潔に保つために、使用後のお手入れは欠かせない。といっても、揚げ物の油処理に比べれば格段に楽だ。
- バスケットと内カゴを取り出し、食器用洗剤とスポンジで洗う(食洗機対応モデルなら食洗機に入れてもOK)
- 本体内部は湿らせた布で拭く(本体ごと水洗いするのはNG)
- ヒーター部分に油汚れがこびりついている場合は、濡れた布で優しく拭き取る
- パーツをしっかり乾かしてから組み立てて収納する
フッ素加工やセラミックコーティングのバスケットなら、汚れがスルッと落ちるので洗い物も短時間で終わる。

ノンフライヤー vs コンベクションオーブン、どっちがいい?
ノンフライヤーとコンベクションオーブンは仕組みが似ているため、迷う方も多い。
- ノンフライヤー:バスケット式で食材を入れるだけ。揚げ物風の調理に特化。コンパクトで場所を取りにくい
- コンベクションオーブン:天板・焼き網を使って幅広い調理が可能。パン作りやお菓子作りにも向いている
「揚げ物をラクに作りたい」ならノンフライヤー、「焼き料理全般を1台でこなしたい」ならコンベクションオーブンが向いている。両方の機能を兼ね備えた「エアフライオーブン」タイプの製品もあるので、チェックしてみよう。
Q. 冷凍食品はそのまま入れて大丈夫?
冷凍のフライドポテトやナゲットなどは、解凍せずにそのままバスケットに入れて加熱できる。ただし、冷凍コロッケなどパン粉がついた揚げ物は、事前に少量の油をスプレーしてから加熱すると、よりサクサクに仕上がる。
Q. ノンフライヤーで煙は出る?
脂身の多い食材(ベーコンや鶏皮など)を高温で調理すると、多少の煙が出ることがある。換気扇の近くで使うか、窓を開けて換気するのがおすすめだ。ただし、油で揚げるときほどの煙やニオイではないので、それほど心配はいらない。
Q. ノンフライヤーの置き場所はどこがいい?
使用中に排気口から熱風が出るので、壁や家電から10cm以上離して設置するのがおすすめだ。キッチンカウンターやダイニングテーブルの上で使う方が多い。排気の向きは上方に出るモデルが多いので、上部にも少しスペースを確保しよう。使わないときは棚にしまっておけるが、頻繁に使う方は出しっぱなしにしておくほうが使い勝手が良い。
Q. ノンフライヤーで温め直しはできる?
できる。むしろ電子レンジよりもノンフライヤーで温め直したほうが、揚げ物の食感が復活しやすい。コンビニの唐揚げやスーパーの天ぷらなど、ベチャッとなった揚げ物を160〜180度で3〜5分加熱すると、揚げたてに近いサクサクの食感が戻る。これだけのためにノンフライヤーを買っても損しないという声もあるほどだ。
Q. ノンフライヤーは一人暮らしにも向いている?
一人暮らしにもぴったりだ。一人分の揚げ物を油で揚げるのは面倒だし油ももったいないが、ノンフライヤーなら少量でも気軽に調理できる。1〜2L程度のコンパクトモデルを選べば置き場所にも困らない。冷凍食品の温め直しにも便利なので、自炊派にもそうでない方にも重宝する。
まとめ
ノンフライヤーは、油を使わずに揚げ物風の料理が作れる便利な調理家電だ。脂質カット・油の処理不要・火災リスクの軽減と、メリットが多い。選ぶ際は容量・バスケットの形状・温度調節の幅・お手入れのしやすさをチェックしよう。
初めてならCOSORIやエペイオスのコスパモデル、デザイン重視ならBRUNO、本格派ならフィリップスが候補になる。揚げ物のハードルがグッと下がるので、ぜひ一度試してみてほしい。

参考リンク:

