「帰宅してから料理する気力がない…」「火を使わずに1品作れたら助かるのに…」そんな悩みを持つ人に注目してほしいのがシリコンスチーマーだ。電子レンジに食材を入れてチンするだけで、蒸し料理や煮込み風の料理が手軽にできる優れもの。火を使わないから安全だし、洗い物も最小限で済むのが大きな魅力だ。
この記事では、シリコンスチーマーの選び方のポイントから、実際に作れる時短レシピ、人気モデルの特徴まで詳しく紹介していく。忙しい毎日の食事作りをラクにしたい人は、ぜひ参考にしてほしい。

シリコンスチーマーとは|基本の仕組みと魅力
シリコンスチーマーは、食品用シリコン素材で作られた電子レンジ専用の調理容器。食材と少量の水を入れてフタをし、レンジで加熱すると、蒸気が容器内を循環して食材をムラなく蒸し上げる仕組みだ。
コンロを使わないため、メインの料理を作りながら電子レンジでもう1品作る「同時調理」ができるのも大きなメリット。小さなお子さんがいる家庭では、火を使わない安全性も心強い。さらに、蒸し料理は素材の栄養素が流出しにくい調理法として知られており、茹でるよりもビタミンCの損失が少ないと言われている。健康志向の方にもおすすめの調理道具だ。
シリコンスチーマーの主なメリット
- 電子レンジだけで調理が完結する
- 火を使わないので安全
- コンロを塞がないため、同時に別の料理ができる
- 蒸し料理なので油を使わずヘルシー
- そのままテーブルに出せるデザインのものも多い
- 食洗機対応で後片付けもラク
シリコンスチーマーの選び方4つのポイント
1. サイズ(容量)を選ぶ
家族の人数や用途に合わせてサイズを選ぼう。
- 小サイズ(400〜600ml程度):一人分の副菜や蒸し野菜に。一人暮らしにも最適
- 中サイズ(650〜900ml程度):1〜2人分のメイン料理に対応。もっとも汎用性が高い
- 大サイズ(1L以上):2〜4人分の料理を一度に作れる。家族向け
2. フタの密閉性
フタがしっかり閉まるかどうかは蒸し料理の仕上がりに直結する。密閉性が高いほど蒸気が逃げにくく、食材がふっくらと蒸し上がる。スチームホール(蒸気穴)が付いているモデルなら、加熱中の吹きこぼれも防げる。
3. 耐熱温度
シリコンスチーマーの耐熱温度は製品によって異なるが、電子レンジ用なら200度以上のものを選ぶと安心。オーブンでも使いたい場合は220〜230度以上に対応したモデルがおすすめだ。冷凍対応のモデルなら、作り置きを冷凍してそのままレンジで温め直すこともできる。
4. お手入れのしやすさ
シリコンは柔らかい素材なので、食材の色やにおいが移ることがある。食洗機対応かどうか、煮沸消毒ができるかどうかもチェックしておこう。
初めて買うなら中サイズ(700ml前後)がおすすめ。1〜2人分のメイン料理にも副菜にも使えて、もっとも出番が多いサイズだ。

人気のシリコンスチーマーメーカー
ルクエ(Lekue)
シリコンスチーマーブームの火付け役となったスペインのブランド。「スチームケース」シリーズは世界中で累計数百万個以上売れた大ヒット商品だ。密閉性が高く、蒸気を効率よく循環させる構造で、食材がふっくら仕上がる。カラーバリエーションも豊富で、そのままテーブルに出しても映えるデザインが魅力。
メトレフランセ
フランスデザインの折りたたみ式シリコンスチーマーで、使わないときはコンパクトに収納できるのが特徴。収納場所に悩んでいる人にぴったりのモデルだ。耐熱温度も高く、オーブンにも対応している。
シービージャパン
国内メーカーでコスパの高さが魅力。レシピ付きのモデルも多く、初めてシリコンスチーマーを使う人でもすぐに料理に取りかかれる。食洗機対応で後片付けもラクだ。
和平フレイズ
新潟県燕三条の調理器具メーカーが手がけるシリコンスチーマー。日本の食卓事情に合わせたサイズ感と設計が特徴で、1〜2人用のコンパクトモデルが充実している。価格も手頃で、初めての1台としても選びやすい。
シリコンスチーマーで作れる時短レシピ
蒸し鶏(加熱約6分)
鶏むね肉をそぎ切りにして、酒大さじ1と塩少々をふりかけてシリコンスチーマーに入れる。フタをして電子レンジ600Wで約6分加熱するだけで完成。そのまま食べてもよし、サラダやバンバンジーにアレンジしてもよし。しっとりジューシーに仕上がる。
温野菜サラダ(加熱約5分)
ブロッコリー、にんじん、かぼちゃなど好みの野菜を一口大に切り、水大さじ2とともにシリコンスチーマーに入れる。フタをして600Wで約5分加熱。蒸し野菜はゆで野菜よりもビタミンやミネラルの流出が少なく、栄養を逃がしにくいのもポイントだ。
鮭のちゃんちゃん焼き風(加熱約7分)
鮭の切り身の上にキャベツ、もやし、ピーマンなどの野菜を載せ、味噌・みりん・砂糖を混ぜたタレをかけてフタをする。600Wで約7分加熱すれば、北海道名物のちゃんちゃん焼き風が電子レンジだけで完成する。
レンジパスタ(加熱約12分)
大きめのシリコンスチーマーにパスタ、水、塩を入れて加熱するだけの超時短レシピ。茹で上がったらソースを絡めるだけで1品完成。一人暮らしの強い味方になるメニューだ。
プリン(加熱約4分)
シリコンスチーマーでスイーツも作れる。卵・牛乳・砂糖を混ぜたプリン液を容器に入れ、200Wで約4分加熱するだけで、なめらかなプリンが完成する。
蒸しキャベツのごまポン酢和え(加熱約4分)
ざく切りにしたキャベツをシリコンスチーマーに入れて、600Wで約4分加熱。蒸し上がったらポン酢とすりごまを和えるだけで、あと1品がすぐに完成する。ダイエット中の食事にもぴったりのヘルシーメニューだ。シンプルだが、蒸すことでキャベツの甘みが引き出されて、生で食べるよりもたくさんの量を食べられる。

シリコンスチーマーを使うときの注意点
- 食材を入れすぎない(蒸気が循環しなくなる)
- 加熱直後はフタを開けるときに蒸気でやけどしないよう注意する
- 油分の多い食材は加熱しすぎるとシリコンが傷むことがある
- 直火では使用できない(電子レンジ・オーブン専用)
- 金属製のカトラリーで中身をかき混ぜると、シリコンに傷がつくことがある
よくある質問(Q&A)
Q. シリコンスチーマーは安全なの?
食品衛生法の基準を満たした食品用シリコンゴムで作られている製品なら安全に使用できる。購入時には「食品用」「食品衛生法適合」などの表記を確認しよう。
Q. シリコンスチーマーの寿命はどのくらい?
使用頻度やお手入れ方法によるが、一般的には3〜5年程度。シリコンが硬くなったり、変色やひび割れが見られたりしたら買い替えのサインだ。
Q. においや色がシリコンに移ったときの対処法は?
重曹を溶かしたぬるま湯に30分ほどつけ置きすると、においや色がかなり落ちる。それでも取れない場合は、天日干しも効果的だ。
Q. シリコンスチーマーは冷凍庫でも使える?
冷凍対応のモデルなら問題ない。作り置きを冷凍保存し、そのまま電子レンジで温め直せるのは大きなメリット。購入前に冷凍対応かどうかを確認しよう。
Q. シリコンスチーマーとラップの違いは?
ラップをかけてレンジ加熱でも蒸し料理はできるが、シリコンスチーマーのほうが密閉性が高く、蒸気の循環が均一になる分ムラなく仕上がる。また、ラップは使い捨てだがシリコンスチーマーは繰り返し使えるため、長い目で見ればコスパが良い。ラップのように食材に張り付くこともなく、取り扱いもラクだ。
Q. シリコンスチーマーで魚料理は作れる?
もちろん作れる。切り身魚に酒とポン酢をかけてレンジで加熱するだけで、ふっくらとした蒸し魚が完成する。臭みが気になる場合は、生姜のスライスを一緒に入れると効果的だ。ただし、魚のにおいがシリコンに移りやすいので、使用後は早めに洗うか、重曹でつけ置き洗いするのがおすすめ。
Q. 100均のシリコンスチーマーでも大丈夫?
100円ショップでもシリコンスチーマーは販売されていて、お試し用としては十分使える。ただし、密閉性やフタの構造がブランド品に比べるとやや簡易的なものが多い。頻繁に使うなら、しっかりとしたメーカー品を選んだほうが仕上がりや耐久性に満足できるだろう。
まとめ|シリコンスチーマーで毎日の料理をもっとラクに
シリコンスチーマーは、電子レンジだけで蒸し料理や煮込み風料理を手軽に作れる時短調理の頼れるアイテムだ。中サイズを1つ持っておくだけで、副菜からメインまで幅広い料理に対応できる。価格帯も1,000円台から3,000円台までさまざまなので、まずは手頃なモデルから試してみるとよいだろう。忙しい日の「もう1品」を叶えてくれる存在として、ぜひキッチンに迎え入れてほしい。
レシピのアイデアは味の素パーク、商品のレビューはマイベスト、クックパッドでもシリコンスチーマーレシピが多数公開されているので参考にしてみてほしい。


